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【閉店】東千葉のラーメンかん跡地に2月オープン、洋食ぼたんを初訪問! 敷居の高い暖簾の先には、意外性まみれのビーフカレーが待っていた!!
作草部駅から東寺山へと続く作草部坂通りこと、通称 作草部新道
同通りに昨年の夏前、幸町から移転オープンしてきたお店となるのが「ラーメンかん」
私にとってはご近所のお店ではあったものの
諸々の事情もあり、本ブログでも取り上げる事が無くいたのですが
そうこうしている間に、昨年末を待たず、お店は閉店に
近所の寿司屋の大将とも話していたのですが
・道路から中の様子が見えづらい(車からだとちょうど、電柱や街路樹に被る)
・駅から遠いのに駐車場が無い
・近くにコインパーキングも無い
・近隣には駐車場付きのラーメン店が多数
など、ラーメン店が営業するには不利な条件ばかり揃う立地
飲食店関係者からすれば、閉店すべくして閉店・・・
などとも言われていましたが、近所に済む身としては、頑張って欲しかったのも本心でして
そんな思いを抱いていたからか、今年の正月明け、1発目に
「ラーメンかんの跡地に、ミシュラン一つ星を採った、あの人気ラーメン店がオープン!!」
といった初夢を見てしまったほど
現実的に考えて、あの場所にそんな有名店が来る訳があるかw
とは思いつつも、初夢だけに万が一の可能性もあるのでは?
そんな願いを込め、日々かんの跡地を定点観測していた所…
2月の中頃になり、「ラーメンかん」のアーケードに異変が!
名前が・・・消えている
そして、更に数日が経過すると・・・
・・・暖簾、出たw
ただ、残念なことに跡地にオープンしたのはラーメン店では無く洋食店とのこと
しかも見ての通り、店内の様子も伺えなければ、何が食べられるのかも定かでない様子
ここに暖簾が出ている事を目にした人は数いれど、足を踏み入れるとなれば、相当に勇気が要る行為
誰かが勇気を振り絞り、最初の一歩を踏み出さない限り、いつまで経っても情報は得られないまま
その最初の一歩、一体誰が踏み出す?
・・・自分しかいないな、これは。
作草部駅から徒歩10分 夢にまで見た、ラーメンかん跡に2月末オープンの新店、洋食ぼたん
2月の末日近くになり、ラーメンかんの跡地に暖簾を掲げだした、洋食ぼたん
ただこちらのお店、新店である故か、営業時間に規則性が見られず
開店している姿こそ確認したものの、ようやく訪問に成功したのは、暖簾を確認してから10日ほど過ぎてからのこと
満を持して?というべきか否か、洋食ぼたんの暖簾を潜ってみると
店内の内装は、以前(ラーメンかん)時代と同じ、掘りごたつ式の小上がり4席に、カウンター席といった作り
優しい笑顔を浮かべる店主さんに迎え入れられながら、席の方へ
店内を見渡すと、まず目に付くのが数多く掲載された油絵
そして、お皿を始めとした焼き物の数々
これらは、現店主さんが描かれた作品でしょうか
絵の上手下手は分りませんが、殺風景な様子よりも、洋食屋さんらしいっちゃらしくも思える様な
そんなお店のメニューですが、テーブル上には用意されておらず、店主さん自ら手渡しにて
A4フルサイズの写真、そこに手書きされた商品名と値段が記載
これって本来、店先に張る用のメニューにも思えるのですが、店主さん曰く
「今、綺麗な新しいメニューを作って貰ってるんですけど、届かなくって・・・」
とのこと
とりあえずのあり合わせ、的なメニューとなる様で、上記した2枚に加え、
こちら、ビーフステーキを合わせた3品が、現在提供できる商品になるそうです
また、メニュー上では、全おかずのお皿に
・ピラフ
・ナポリタン
が盛り合わせとなった、パンチあるイメージ写真になっているものの
実際の所は、いずれか一方を選んで貰うとのことw
カレーにピラフ、更にはナポリタンって、どんだけ豪勢なお子様ランチだw
と気を良くしていたものの、カレーに関してはナポリタンは付かず、ピラフのみとか
なんでまた、説明のややこしくなる様な写真を撮影してしまったのか
欲張って盛り盛りにしてみたものの、さすがにやり過ぎたと早くも修正が入ったのか
ツッコみどころを探し出したら、次々と見つかりそうな雰囲気が店内そこかしこに充満
しかし、ビーフカレーでありながら、ピラフも頂ける組み合わせが、斬新であるのも間違いありません
ステーキにハンバーグ、カレーと甲乙付けがたい所ですが、この日の冒険に同伴させたカミさんはステーキをオーダーするとのこと
ならば私は、その斬新すぎる盛々ぶりを試すべく、ビーフカレーをオーダーするものとなりました。
メニュー数は限られるものの、ボリューム、味付けには大満足なビーフカレーを食べてみた
オーダーを終え、調理に入った店主さんと、二言三言交わすウチにオープンからの経緯を伺うことに
こちらの店主さん、以前はホテル等に勤務し調理の仕事に携わっていたとのこと
現在のお店がオープンしたのは2月18日で、現在はランチのみの営業になるそうです
ただ、前述した通り、これまでにも数度訪問のチャンスを伺いながら、叶わずいた背景には
「建物が古いせいか、電動シャッターが壊れちゃったんですよ」
なんてトラブルが幾度かあったそうで…
シャッターの修理を依頼するも、大家経由で連絡して欲しいと言われたり
しかし、大家さんの所在は分らず、代わって不動産屋さんを経由するなどなど…
そんなこんなを経て、数日前からようやく試運転から平常運転にシフトしだしたとのこと
まあ、先ほどのメニューを見る限りだと、
「いやまだ試運転の真っ最中だろw」とツッコみたくなるのも山々ながら
どの段階からを平常運転と判断するのは、私では無く、店主さんの判断に任せましょう
そんな世間話を交わしつつ、注文から待つこと15分ほど
まずこちらが、カミさんのオーダーした
「ビーフステーキwithピラフ」となります
肉肉しさを感じる赤身肉ではありますが、個性的なのはその上に掛かっているソース
カットした一口を頂いてみたのですが、ピリッとした辛味に香味野菜の味わいが強く、欧風のソースと言うより中華的な味付けにも感じます
肉質について、固さを感じる部分はありますが、この濃い味付けはご飯が進むし、ランチには良いかも
ただ、こちらのご飯は白米じゃ無くてピラフである事を考えると、そこまで濃くしない方がバランス良い様な
いやむしろ、ご飯を普通に白米で出した方が、全体のバランスがまとまる気もします
わずか一口のステーキながら、予想に反した衝撃的な味付け故に、様々な憶測が広がるほど
それもこれも、凡庸ではない、このお店らしい味付け、提供方法がなされているからで
まだまだ荒削りながらも、磨けばこのお店、化けるのかも知れない!?
そんなことすら脳裏にチラリと浮かぶほど、他店では見かけること無い個性が飛び出してきました
そんなステーキと時同じくして提供されたのが、こちら
ビーフカレー(withピラフ)となります
店主さんがワンオペで調理している都合上、本来ならここにサラダも付いてくるのですが、そちらは後ほどの提供になるとのこと
せっかく写真を撮るなら、サラダまでセットになった彩り豊かな一枚を撮りたかったのですが、様子を見る限り、もうちょっと時間は掛かる模様
ならば、後ほど空いたスペースにサラダを合成すべく、ちょっとバランス悪いながら、写真を撮らせて頂きました
さて、こちらもまたメニュー以上に盛々というか、豪勢な仕上がり
ビーフカレーにピラフという、私にとって好きな料理2品が巡り会った組み合わせだけでもヨダレもの
しかし、ビーフカレーの実物は、それ以上に豪勢な仕上がり
なんだこの肉・・・
と、思わず声を上げてしまうほど、とにかくゴロゴロしたビーフ尽くし
ここまでビーフで埋め尽くされたカレーに出会ったのは、恐らく人生初でしょう
しかも、こちらの具材となる肉には、
恐らく、先ほどのステーキと同様の牛肉
更には、
カレーを作る課程で、共に煮込んできたものと思われる切り落としと
2種類のビーフが、そこかしこに転がっているのです
先ほどのステーキ同様、決して良質とは言えない素材ながら、カレーやピラフとの組み合わせにより、素材の弱点はしっかりカバー
カレー自体も、いわゆる欧風スタイルながら、余所ではあまり頂いた事の無い味わい
カレーそのものに辛味が溶け込んでいるというよりは、後入れした調味料が辛味を加えている印象
そう、中華料理店のカレーに近い味わいに、ビーフの旨味が溶け込んだ、そんな印象のカレーに仕上がっています
これまでにも相当数のカレーを食べてきているものの、それらのどれとも被らない、真新しい味わい
そこに驚きを隠せずにいるのも束の間
遅れて出てきたこちらのサラダ
野菜こそ凡庸な素材を使用しているものの、ドレッシングに一工夫が
こちらのドレッシング、その見かけに似合わず濃厚な甘みが特徴的
加えて、優しい酸味も感じられるのですが、その味わいは野菜では無く、フルーツ
恐らく、林檎とバナナ?あたりをベースにしたドレッシングとなっているのです
ステーキのソース、カレー同様、味わったことの無い風味が立て続けに押し寄せてきており、私の思考も追いつかないほど
そして、思考クラッシュへの極めつけとなるのがこちら、
ご飯あらため、ピラフとなります
洋食店のピラフと言えば、炊飯器で作り置きしているスタイルが一般的
対し、こちら洋食ぼたんのピラフは、オーダー後にフライパン上で作り上げる、いわば炒飯に近い調理法となっています
その為か、ご飯全体にバターを始めとした調味料が広く行き渡っており、しっかりした味付けに
ピラフ単品でも十分な風味を感じる所に、カレーを組み合わせてしまっているのですが、これは賛否が難しい所…
というのも、両者ともにしっかりした味付け過ぎる故に、個々の個性が濃すぎる感を受けるのです
1度と言わず、二度三度と食べ続けていくことで、この味付けになれてしまえば虜になりそうな反面
この味付けを「濃い!」と感じてしまう人には、その印象ばかりが根強く、後引きそうな気もしますね
当たり障り無く平坦な、どこでも食べられる大人しいカレーを頂くよりも
唯一無二とも言える、中華テイストを感じさせつつ
どこか「野武士」の様な荒々しさも持ち合わせている、このビーフカレーに、私は早くも虜になりかけています
が、カミさんには、この荒々しさが単純に
「味が濃い」と感じていたりと、意見が分かれることは間違いなさそうです
ちなみに、お食事の最後には、
ホットコーヒー、そしてデザートまでがセットに
ここまで一連の内容で、お値段は1100円~1300円となります
お店の立地が駅近くであれば、問題無さそうな価格帯も、
東千葉のこの場所で1000円越えの価格となれば、これも意見が分かれる要因なりそうです
そんな感じに初訪問となった、作草部新道沿いの新店、洋食ぼたん
一見では、勇気がいる佇まいのお店ではあるものの、提供される料理は唯一無二な洋食ばかり
(と言っても、まだ3種類しかないんだけど)
また、新規オープン直後である上に、ご主人はこれまで調理のみを行い、接客面はおそらくこれが初めて
その分、不慣れな点も多々見えてましたが、それらを踏まえた上で・・にはなりますが
野武士の様な荒々しい個性溢れる洋食は、ぜひ一度は口にして貰いたい品々でした。
ただ問題となるのは、駐車場の無い立地でしょうか…
お店の隣にあるスペースに関して、ランチ時であれば駐車可能的な事をご主人は言ってましたが
あそこって確か、並びのお店達が共有で使える、搬入用のスペースなんですよね…
かといって、近くにコインパーキングはありませんし
すぐ並びにパチンコ屋さんはあるものの…
以前のお店「ラーメンかん」同様に、駐車場問題を解決出来るかどうか
これもまた、今後の課題にはなりそうです
あ、あと
肉の固さ、あれはきっと努力でどうにかなるはず
実際に野武士へ振る舞うならともかく、現代人に提供するなら、もう一手間掛けて柔らかさを出せたほうが良いなあ
まあ、でもあの野性味すらもが個性と言えば個性なので、無理に食べやすさを求めることも無いのかも(笑)
いずれにせよ、洗練された洋食とは程遠いものの、私的には思わず応援したくなる、そんな新店への初訪問となりました。
(もちろん、ミシュランガイドに載ることは無いでしょうが 笑)
最後に、今回紹介したお店の情報がお役に立てましたら、
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【閉店】 洋食 ぼたん
■ ようしょく ぼたん
■ 住所:千葉県千葉市中央区東千葉3-10-5 すばるビル 1F
■ 営業時間:11:00~(現在はランチのみ営業)
■ 定休日:日曜・祝日(時折不定休)