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【閉店】千葉市内でも稀少な欧風カレー専門店 千葉中央のキッチンポットで頂く、本格派ビーフカレー
私の日課である「千葉の新店探し」にて、千葉中央に新しいダイニング?がオープンしたとの情報をキャッチ
同店のランチでは、ボリュームあるオムライスやハンバーグが頂けるとの事で、これを目標とすべく千葉中央へ
きぼーる向かいに位置するお店、という事で、同並びのコインパーキングに車を止め、徒歩で向かおうとすると・・・
その隣り路地から、絵も言わぬ、芳しいスパイスの香りが漂ってくるのです・・・
いかん、この誘惑は間違いなくあの店だ!
違うだろ!今日の目的はオムライスじゃ無かったのか!?
私の理性は、オムライスを頂ける新店に向かっていながら、それを拒む本能!!
本能VS理性の戦いは、あっという間に本能が勝利を収め、結果私の足が向かった先は
オムライスとはなんら繋がりも無ければ、新店でも無いこちら
千葉中央の裏路地にお店を構える、欧風カレーの老舗「キッチンポット」へと向かってしまいました。
千葉市内でも少数派の欧風カレーながら、ハイレベルなカレーが頂けるお店、キッチンポット
現在、食べログ上に登録されている千葉市内のカレー専門店は130軒
しかし、その8割が
・インドカレー
・タイカレー
といった、いわゆるアジアンカレーを扱うお店となっており、残る少数派もチェーン展開するお店ばかり
そんな中、私が知る限り千葉市内では唯一、欧風カレーの専門店として営業している個人店となるのが、ここ「キッチンポット」となります
洋食を扱うお店の中では、カレーを提供している店舗も多くあるので、「欧風カレー」そのものを食べる機会は少なくありません
しかし、そんな欧風カレーを専門としているお店は全国には数あれど、千葉市内では恐らく、ここキッチンポットが現存する最後のお店ではないでしょうか。
何故にそこまで、千葉市民がアジアンカレーを好むのか
なぜ千葉では、欧風カレーが浸透しないのか、その理由を長らく考えてきているものの、未だ答えは出ず
しかし、インドであれタイであれ、欧風カレーであれ、私にとってはどれもカレー
分け隔てなく、全てのカレーをこよなく愛する私にとって、本格派の欧風カレーは実に久しぶり
オムライスを食べるという目的を見失わせるには十分過ぎる香りを感じ、お店へ引きずり込まれるものとなりました。
この日の訪問時刻は、12時少し前
平日なら、近隣で働く会社員達で賑わっていそうなランチ時ですが、この日は日曜日
しかも、裏路地にお店を構える「知る人ぞ知る」お店となるので、店内には先客は無く
気難しそうな表情を浮かべるシェフと、少し気まずい時間が開幕しようとしております(笑)
さて、メニューの方ですが、
この日の訪問は数年ぶりながら、やはり以前と変わらない様子
メインとなるカレーは、
・ビーフ
・チキン
・ポーク
・シーフード
・トマト
・野菜
の6種類となっており、その他ドライカレーも提供されております
また、各カレーにはトッピングがあるのですが、その品数というかボキャブラリーの少なさが、ここキッチンポットの難点でもあります
(その詳細な理由は後ほど…)
上記したカレーメニューの他には、
ドリンクメニューのみ
こちらのメニューも非常にシンプルで、あくまで専科とするのはカレーである
といったシェフのこだわりが随所からみなぎっております。
そんな中から、この日のオーダーに選んだのは、やはり看板メニューである「ビーフカレー」
普段の私なら、ここに様々なトッピングを加えたいモノの、カレー好きが選ぶトッピングとして
・トマト
・コーン
・野菜
の3つを候補に挙げられても、正直食指は動かないのです…(苦笑)
結果、デフォのビーフカレーを注文すると共に、小腹の足しになれば、とサラダも追加
注文を終えて、即提供されたのが
こちらのサラダとなります
ドレッシングは4種の中から「オーロラ」をチョイス
いわゆるサウザンアイランドとなるのですが、それにしても野菜の量とボキャブラリー・・・
追加オプションとは言え、250円のサラダがキャベツにレタス1枚、そして少量のコーンでは、さすがに寂しいですね
まあ、カレーらとは違い、生野菜は鮮度や保存の問題があるので、種類を揃えることが難しいのも理解できますが
それなら、温野菜を使ってみたり、カレーにも使用している野菜をここでも使ってみるなど、何かしらの方法はある様に思います。
そう、ここキッチンポットで味わうカレーは『超一級品』ではあるのですが、
・トッピング
・サイドメニュー
そして
・ボリューム
この3点に不足を感じてしまうことが、私的に不満を感じる部分でもあるのです。
千葉中央の裏路地に、シェフのこだわりがみなぎる極上ビーフカレー
サラダの具材と量の少なさに、僅かながら不満を抱えつつも、冒頭で私を惑わせたスパイスの香り
そこに一縷の喜びを感じながら待つこと5分
早速提供された、本日のランチがこちら
ビーフカレーとなります
欧風のお店らしく、カレーはカレーポットに入った状態で提供
その中から、早くも顔を覗かせているのが、トロトロに溶け込んだ牛肉と大ぶりな人参
久々に味わうカレーですが、やはりチマチマ頂くのは性に合わず
一気にライスの上へオン!!
ソースに溶け込んだ牛肉だけで無く、形を残した大ぶりなビーフも、ここでようやく確認出来ます。
まずはカレーを一口、ソース一面に溶け込んだ牛肉の旨味がスパイスと混ざり合い、見事に跳ね上がりますね
そして辛味も十分感じられるものの、即効性のモノから遅効性のモノまで、複数パターンの辛味が混同しており、カレーの深さを産み出しています
主役となる牛肉は、ソースに溶け込むだけでなく、しっかり形を残したものと2種が含まれており、その柔らかさはさすが
食感だけで無く、旨味も失われておらず、欧風カレーらしいコクのある旨味と共に、スッと口の中で溶け出していきます。
辛味ばかりに目が行きがちですが、甘みや旨味もバランス良く感じられ、インドカレーでは感じづらい
「ご飯との相性」も抜群と言える、さすがのカレー
長い時間と手間暇を掛けて作られている、シェフの拘る姿が、体言化された様な味わいとなります。
そして、後半戦はここに
・粒山椒
・福神漬け
・ピクルス
といった、味変&薬味の投入へとチャレンジ
定番過ぎる福神漬けはさておき、この中でお勧めとなるのが、粒山椒
ひと噛みすると、ビリッとしたシビれ系の辛味が加わるこちらをカレーに数粒陥れ、ソース&ご飯と頂くと、類を見ない斬新な辛味が味わえます
最近、流行の兆しを見せている、中華系カレーにも通じる辛味が味わえ、ビーフのうま味とコクに、もうひと掘りした深みが加わり、いっそうご飯を掻き込むスピードに拍車が掛かるのです。
そんなブーストを決めてしまえば、カレーを飲み干すのもあっという間
テーブルに配膳されてから、モノの3分で完食となってしまいました(苦笑)
前述した通り、こちらのカレーは、千葉で味わえる欧風カレーの中でも、トップクラスに数えられる旨さなのです
が。いかんせん、ボリュームが・・・
まあ、今回については、大盛りで注文するのを忘れた私にも原因があるのですが、例え大盛りであったとしても、不足を感じてしまうサイズなのです
そこを埋めるべく、本来ならトッピングやサイドメニューで補うモノの、そのどれもがイマイチ私には刺さらないモノばかり
カレーそのものが美味いだけに、定期的に通いたい所ではあるのですが、やはりボリューム不足は私にとって難敵でもあります
カレーにとことんこだわりを持ってそうなシェフだけに、このカレーに合わせる上で、最良となるトッピングを厳選した結果
が、今のメニューになる事もなんとなく想像出来るのですが、ここに豚カツなんか乗せられたらなあ・・・と、想像せずにはいられません
そんな、現存しないカツカレーなど想像しながらメニューをあらためて見直すと、そこには
「カレーのお持ち帰り、出来ます(-150円)」の文字が!!
ということは、ここのカレーのみを持ち帰り、和幸あたりで豚カツを購入してくれば、極上のカツカレーを自宅で味わうことも夢じゃ無い!?
となれば次回からは、テイクアウトを目的にお店へ立ち寄るという、新たな選択肢が
夢のカツカレーを実現するためにも、シェフにはまだまだ頑張って貰わないとですね。
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【閉店】 キッチンポット
■ きっちんぽっと
■ 住所:千葉県千葉市中央区中央4-3-1
■ 営業時間:11:30~18:00
■ 定休日:月曜日