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JR本八幡駅の老舗ラーメン、だんちょうてー 醤油もさることながら、味噌らーめんも秀逸
先日記事にした「肉山 本八幡」を訪問した日のこと。
参照:肉山 本八幡 への初登頂を達成! 大人気店、肉山 本八幡への予約、混雑状況は? ⇒
この日、肉山を予約した時刻は19時。
ですが、私が本八幡の地に降り立った時刻は・・・18時。
お店の予約時刻より1時間も早く本八幡に着いてしまったことから、久方ぶりの本八幡駅周辺を散歩してみることに。
すると、私の鼻腔に芳しい香りが漂い始め、ふと匂いの元となる左手に目をやると
本八幡駅界隈でも、老舗といえるラーメン店、だんちょーてーを発見。
私が市川で働いていた15年ほど前(当時の店名はかっぱでしたが)、頻繁に通っていた懐かしのお店。
その後、かっぱはだんちょーてーに名前を変え、同店すぐ近くには魂麺もオープンし、本八幡をラーメン激戦エリアへと変貌させた歴史を持つお店と言えます。
それにしても、以前の看板は「だんちょうてー」だったはずが、気付いたら「だんちょう亭」に変わっています。
加えて、醤油が名物だったお店にも関わらず、大人気メニューとして掲載されているのは味噌ラーメン。
私が知る時代からの変化量が凄まじく、それと同時にノスタルジーと相まった好奇心も増幅。
しかし、この1時間後には「肉山」の予約が・・・さて、どうする・・・?
変化激しいだんちょうてー改め、だんちょう亭の誘惑に負け、いざ入店
表の看板を眺めながら、悩むこと30秒。
予約が一時間後に迫る肉山ではあるものの、一時間と言えばそれなりの時間。
ここでラーメン一杯を食べたとして、その後50分も散歩をしていれば、イイ感じの胃腸サイズを作り出せるはず。
などと、誰に向けたか分らない理論を組み立てで自身を納得させた結果・・・誘惑に勝てず入店。
時刻は18時とあって、晩ご飯にも早い時間からか、店内の先客は0。
小上がりに置かれたちゃぶ台、アチコチに並ぶやかんなど、かっぱ時代から変わらない雑多な雰囲気を確認し、変わるものもあれば、変わらない風景もあることに安堵感を覚えます。
さて、メニューの方はどうなってしまったものか、確認してみましょう。
表の看板では、デカデカと味噌ラーメンを名物に掲げていたものの、メニュー上のTOPに席を置いているのは、昔と変わらず醤油ラーメン。
醤油ラーメンの人気&実力は相変わらずながら、新たに味噌ラーメンも名物に加えるべく、お店側が推し始めているのかも知れませんね。
も一つ、店内メニューを見てみると、
こちらでもやはり、味噌ラーメンが大きく扱われているので、間違いなさそう。
さて、入店前は醤油一本で予定していたものの、ここまで味噌推しされると、こちらも気になる所。
同じ千葉県内とは言え、道路の混雑しやすい本八幡エリアはなかなか足を伸ばせない地域なので、スベることだけは避けたい。
なにより、この1時間後に「肉山」が控えている以上、暴食は絶対NG。
これらの要因を全て考慮し、叩き出した答え、それは
「味噌ラーメンって、麺の入った味噌汁だよね」
久々のだんちょう亭、醤油を諦めお店の一押し、濃厚味噌らーめんをオーダー
醤油ラーメンであれば歴とした主食となる為、今ここで食べてしまうと次に差し支える恐れがある。
対し、味噌ラーメンなら、味噌汁の延長線の様なもの。
今から味噌汁を一杯飲んだとして、次の食事に差し支えることは無い…はず!
という、自分で振り返っても理解しがたい理屈をこねくり回しながら、現在のだんちょう亭がお勧めする「濃厚味噌らーめん」をオーダー。
注文から7分程で、濃厚味噌らーめんが到着となりました。
和出汁の香りがキリッと立っており、実に芳醇。
これなら醤油同様に期待が寄せられそうです。
では早速、スープから頂きましょう。
「濃厚味噌」との触れ込みから、濃いめの辛口味噌を想像していたものの、むしろ真逆。
甘く優しい、九州方面の白味噌テイストな旨味に、煮干を始めとした魚介出汁がしっかり馴染んでいます。
濃厚味噌と前振りされると、濃厚な味噌を想像してしまいますが、味噌よりもむしろ魚介出汁の濃厚さが引き出されたスープ。
旨味の足し算では無く、引き算により濃厚な味わいを残した、とでも言うべき、なかなか稀少なスープに仕上がっています。
続いて麺の方ですが、
こちらは、昔から変わらずの「浅草開化楼」製と思われます。
程良い食感、スープとの絡み、小麦の風合い、どこを取ってもそつのない仕上がり。
ていうか、やっぱ浅草開化楼、好きだわあ…と、ここでもシミジミ。
そして、だんちょうてーといえば外せないのがこちら、
七輪で炙り、提供される自家製のチャーシューですね。
古くから、チャーシュー激戦地と呼ばれる本八幡、その走りとも言えるのが、ここだんちょうてーの前身であったかっぱ。
その頃と今も変わらず、七輪で炙り提供している様子・・・ですが、この日のチャーシューは香ばしさも熱々度合いも、今ひとつの様な。
炭の火力に難があったのか、もしくは店主さんの姿は無く、女性店員さんがワンオペで対応していたからなのか・・・原因は今ひとつ分からず。。。
そして最後にもう一つ。
カウンターに座った時より気になっていた、
こちらの、黒七味。
醤油ラーメンに七味、という発想は無い以上、これは味噌ラーメンをオーダーしたものにのみ許される味変、と言えます。
という訳で、残るスープ&麺には、この黒七味を投入。
※ 万が一の事態を想定し、まずは控えめに投入しております。
この七味が、唐辛子系の辛味に加え、山椒のシビ系、更には胡麻の風味を追加。
先ほどまでは品良く甘い味噌スープであったものの、七味が加わることによって、風味と辛味が加わることにより、スープの残り香より一層の甘さが引き立つようになりました。
といった具合に、総合的にみれば非常に満足度の高い「濃厚味噌らーめん」となった、久々のだんちょう亭。
ただ、前述したチャーシューを始め、要所要所に気になる部分があったり・・・なかったり・・・
まあ私自身、久々の訪問となりましたので、過去の記憶が思い出によるプラス補正され過ぎている感も否めません。
なんにしても、ここ数年ご無沙汰になっていた本八幡界隈のラーメン店でしたが、これを機にまた八幡エリアを再開拓したくなる、そんな経験となりました。
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八幡だんちょうてー(だんちょう亭)
■ やわただんちょうてー(だんちょうてい)
■ 住所:千葉県市川市南八幡4-7-12
■ 営業時間:11:30~翌2:00(金・土は3:00)
■ 定休日:無休