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日本最古のラーメンを継ぐ、天台の中華料理 進来軒 豊富なメニューも、結局頼んでしまうのはBセットw
梅雨が舞い戻ってきたかの様な雨に降られた金曜日
この日の午前中は、先日より通い出したスポーツジムの帰りがてらでランチへ伺うことに
前回同様、体を動かした直後の空腹状態は尋常では無く、そんじょそこらで今の空腹を埋める事はほぼ不可能
とあらば、麺にスープにご飯にと、とにかくガッツリ美味しく頂ける、作草部の「麺処 まるわ」へと向かった所・・・
既報の通り、7/6本日は設備工事のためランチはお休みです。
夜の部は通常通り営業です!!!
麺処まるわも10年続けさせていただいていると色々と治さないといけないところがありまして(T ^ T) pic.twitter.com/UkyQO1M3iH— 麺処まるわ ビギー店長は星雲賞が欲しい (@mendokoromaruwa) 2018年7月6日
空調工事による臨時休業のアナウンスを見過ごしており、恒例のランチ難民モードに突入w
一旦ラーメンに傾いた食欲のベクトルを、再度他ジャンルに切り直すことは不可能、かといって頼みの綱のまるわは休み…
どうしたものか、と思慮すべく近隣のコンビニに車を一旦停車し、近隣でいくつかラーメンの候補を挙げるも、どれも11:30開店ばかり
今の空腹状況を考えると、あと30分の待ち時間は苦行とも言え、ラーメンの定義を広げながらランチ候補を模索することに
そういえば、つい数日前に「マツコの知らない世界」で、中華そば特集をやってたっけ・・・
ラーメンじゃなく、中華そば、か・・・あっ!!
このモード(中華そば)に突入したら話は早い
作草部から国道16号方面に車を走らせ、ローソンのある三叉路を千草台団地方面へ
向かった先は
千葉を・・・いや、日本を代表するといっても過言では無い「中華そば」が頂けるお店
千草台小、千草台中に挟まれながら、その住所は天台と、ややこしいエリアにお店を構える、中国料理店「進来軒」となります
ちなみにこの日のサービスランチでは
マーボー丼が提供とのこと
これも気になる・・・けど、そうじゃないんだ・・・そうじゃ・・・
ラーメン発祥の地「来々軒」の味を継ぐ、千葉の重要文化財にも等しい中華屋さん、進来軒
千葉都市モノレール、穴川駅からなら徒歩7~8分
も1つ隣の天台駅からでも、徒歩10数分と、2駅どちらからも中間的な立地にお店を構える進来軒
その風貌からは、昔ながらの中華屋さんといった趣を感じますが、こちらのお店は千葉は元より、全国のラーメンフリークに知られる、由緒正しき伝統を持つお店となります
日本に於けるラーメン、その起源とされるのは、明治の終わりに浅草へお店を構えていた「来々軒」と言われています
浅草の来々軒は戦後に東京駅近くへ移転したものの、跡取りが無い事から1994年に閉店
その来々軒の味を、今に引き継ぐお店の1店が、ここ進来軒となるのです。
東京ラーメンの草分けとされた来々軒、その味を引継ぎ、、今も変わらず営業している進来軒は、ラーメンフリークにとっていわば聖地のようなもの
近所であることから、時折私もお邪魔しておりますが、困ったことにここ進来軒は・・・
メニューが多いんです(苦笑)
前述した通り、元祖ラーメンの味を引き継ぐお店である以上、そこに伺い、食べたくなる一品と言うのは、ノスタルジーを感じられるシンプルなラーメン
しかし、その欲望に毎回葛藤を産み出すのが、シンプルなラーメンだけに留まらず、マーボー、天津、肉細切り、ニンニクなどなど、様々な食材を加え、アレンジされた、数多くの麺類たち
そして、更なる追い打ちを掛けてくるのが、店先のA看板で紹介されていた「麻婆丼」を筆頭に、カツ、親子、中華、天津と誘惑を放つ中華系の丼メニュー
終いには、
ご飯モノとオカズといったランチメニューまでもが用意されているとあっては、初志貫徹どころか、浮気し放題なバラの園
この溢れかえる誘惑を振り切りつつ、それでいながら、エンプティーランプが点滅する空腹を埋めてくれるメニューを選ぶとなると・・・
結果、毎度ながら行き着く先は「Bセット(チャーハン&ラーメン)」をオーダーしてしまうのですw
衰えを感じない元祖「中華そば」と共に、新しさも兼ね備えるチャーハンの融合、Bセット
日本最古のラーメンの味を伝承しながら、中華料理店としての役割も担うべく、
・麺類
・点心
・ご飯モノ
・おかず
と、幅広いメニューを長らく提供し続け、ラーメンフリークにとっては聖地であるものの、ご近所さんにとっては「町の中華屋さん」でもある進来軒
町中華と位置づけて訪問するなら、数多く提供される色んな料理を頂いてみたい気持ちも強い反面
たまに足を運ぶお店だからこそ(結構近所なんですがw)、現在でこそ多様化の進むラーメンの原型を頂き、その歴史の源流に感謝の意を告げたくもなる
そんな複雑な感情が押し乱れる中、両者のバランスを均一に測れるメニューとなるのが、ここ進来軒を訪れるお客さんの多くが頼む「Bセット(ないしはA)」となるのです。
ご多分に漏れず、今日の私が注文したのも、ラーメンにチャーハンが付いてくるBセット
いやむしろ、前回もそのまた前回もBセットを頼み続けてしまう程、この2品の組み合わせは、平成の今を以て「最強」と呼べるコンビなのです。
大空翼と岬太郎、エルシドピエールとナポレオン、サンターナとナトゥレザー
歴史の中には、様々な「最強」の冠を得るコンビが存在しますが、私史上、千葉のラーメン業界に於ける最強コンビと呼べるのがこちら
進来軒のBセット(ラーメン&チャーハン)となります。
まず注目頂きたいのがこちら、
日本に於けるラーメンの歴史、その全てはココから始まった
とも言われる「来々軒」のラーメンを、1世紀が経過した今に引き継ぐ一杯
ラーメンと名乗ってはいるものの、伝統文化財と呼んでも過言では無い、正に王道のど真ん中をいく中華そばとなります
キリッとした醤油に、キラキラと輝く油の反射
細切りメンマにネギ、なるととうずら、そしてチャーシュー
そのバックボーンを知らずに食べれば、何の変哲もない昔からありそうなラーメンとも言える一杯
ですが、その「何の変哲もない昔からの味」が、今から1世紀以上遡る1910年から継承されている味である、と知ってしまえば、その歴史の重さを感じずにはいられません
そして、数多くのお店で口にしてきた「何の変哲もない昔からの味」の全てが、この味から始まったのです
日頃から口にする「普通」という言葉には、平均的、並など様々な意味が込められているものの、もっとも水準が曖昧でハッキリした基準を持たない言葉でもあります
しかし、ラーメンに於ける「普通」に基準点を設けるとするならば、来々軒の味を受け継ぐ進来軒こそが、その基準なのではないでしょうか
いわば、ここ進来軒のラーメンこそ、「普通界を統べる王」「普通界の長老」「普通界のNO1」そんな名がふさわしく思うのです。
さて、御託は程々にしておき、まずはスープから
鶏ガラに鰹節、ほのかに生姜を感じる、懐かしい中華そばらしい仕上がりですね
アッサリしたスープながら、奥行きある旨味が広がっていきます
醤油も濃すぎず、口当たりも優しいので、最後まで飲み干しても罪悪感を受けさせません。
そして麺の方は、
軽くウェーブを効かせた中細麺
柔らかくツルッとした喉ごしも良く、スープをしっかりと持ち上げてくれます。
ここ暫く、また新たに「中華そば」が注目を浴び始めていますが、その多くはノスタルジーを追いかけるばかりで、今食べて本当に美味しいと感じられるお店はそうそう多いものじゃありません。
ですが、ここ進来軒のラーメンは、ただノスタルジーに浸るだけでは無く、今もなお現役のラーメンとして「美味しい」と呼べるクオリティ
それも全ては、丁寧な仕事なのか、果てまた熟練の技術なのか、いや・・・その両方あってこそのラーメンなのでしょう。
そして、このラーメンを更に際立たせてくれる名コンビとなるのが、
このチャーハンの存在なのです
一見すると、こちらもなんら変哲無い普通のチャーハンに見えるのですが、ベースがシッカリしているのです
こちらのチャーハンには、油では無くラードを使用している様で、その効果からか、シットリ系の仕上がりながらもご飯1粒1粒がしっかり美味い
具材は、玉子にチャーシュー、そしてグリンピースと至ってシンプル
それでありながら、コクがあって旨味がタップリ
塩加減も絶妙な上に、たまに出てくる、鍋肌で焼かれ付いた焦げ目がアクセントにも
いわゆる「パラパラ系」チャーハンでは無いため、全体に油分を強く感じるのですが、だからこそ光り輝くのが、アッサリしたラーメンのスープとの相性
単品でチャーハンを注文する際にはスープが付いてくるものの、このBセットではチャーハン単体のみとなります
となると、チャーハンを食べる際の口直しには、必然的にラーメンのスープを頂くのですが、オイリーなチャーハンに対する、スープのアッサリした優しさが見事にハマるのです
それぞれを単品で食べたとしても満足度高い品ではありますが、この二品は相互に並びあうことによって、互いの強みを補強し合う最高のパートナーと成り得るのです。
という訳で、「マツコの知らない世界」に影響され、久々に訪問した進来軒
古き良き昭和の中華そばを、ただ現代に残すだけでなく、ノスタルジーにとらわれず食べたとしても、十分に成立する、美味しい中華そばとなります
しかし、その旨味を最大限に引き出しているのは、最良のパートナーであるチャーハンの存在であって、この2者が手を組むことにより産み出される味覚は、進来軒に並ぶ数ある他の料理が入り込むスキマを与えない程、強靱な壁を作り上げてしまっているのです。
せっかく、沢山の麺類、ご飯モノを提供しているお店なのですから、本音を言えばもっと色々食べたいんですが…
このラーメン&チャーハンの作り出す牙城を破り、他の料理を注文出来る「心の余裕」を生み出すには、まだまだ時間が掛かりそうです(苦笑)
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進来軒
■ しんらいけん
■ 住所:千葉県千葉市稲毛区天台5-6-5
■ 営業時間:11:00~14:30 / 17:00~20:00
■ 定休日:月曜日・第3火曜日