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千葉、栄町のレトロな町並みに異彩を放つ焼き鳥店、鳥としに初訪問してみた
ゴールデンウィークも終盤に差し迫った週末、久々地元の友人と飲みに行くことに。
連休中とあって、休みのお店も多い中、この日の会場に選んだ先はこちら
栄町の中心、ともいえる「栄町交差点」の角地で、たこ焼き蛸TAKOの向かい。
1年半ほど前に、同地へオープンした焼鳥店、「鳥とし」へ初訪問がてら、旧交を温めるものとなりました。
すさんだ栄町の町並みに異彩を放つ、高級感溢れる焼鳥店 鳥とし
良く言えばレトロ、悪く言えばいぶかしげで一見の入店を暗に拒むお店が建ち並ぶ栄町。
その一角にありながら、高級感すら感じる佇まいにて、1年半ほど前にオープンした焼鳥店、鳥とし。
店外にはメニュー等の掲載が無く、またネット上でも得られる情報が少ないながら、数少ない口コミはどれも好評で以前より気になっていたお店。
普段であれば、行きつけである「やのまこと」に向かうものの、連休による休みとなることから、この日はこちらのお店を初訪問することに。
予約を入れた19時にお店を訪問、先客はテーブル席に2組のみとなり、連休中ながらそこまでの忙しさは感じさせません。
外観同様に、内装からも高級感が溢れており、
壁は全面が白で統一、店内のテーブル、椅子も全て同一色でまとめられております。
テーブル席が3席、カウンターが10席強、加えて個室が1つと、チェーン店のような広い作りではないものの、寿司店や割烹を思わせる高級感溢れる造りとなります。
焼鳥店のイメージと言えば、煙が立ち込めた赤提灯的な雰囲気を想像しますが、こちら鳥としには、空調設備も完備されている様で、焼き鳥類は全て炭火で焼き上げていながらも、店内は無煙な上に禁煙でもある為、匂い等を気にする女性にも気兼ねなく利用出来るお店に感じます。
これだけ高級感溢れるお店ですので、どうしても気になるのはメニューとお値段。
まず、串焼きの方から見てみますと、
右上から順に見ていくと、前半戦は定番が中心にラインナップ。
しかし、後半に進むにつれ
・アキレス
・先の先
・ちこつ
など、そんな部位が鶏肉にあるのか?と疑問を抱きそうなレア部位が連投。
また、同メニューの裏面をめくると
こちらには、先ほどの鶏を上回る勢いで、おびただしい数の野菜の串焼きが陳列。
いかだやペコロス、ぎんなん、獅子唐といった定番はもちろんの事、
・マッシュルーム
・ひらたけ
・芽キャベツ
・里芋
など、到底焼鳥店では見かけることのない、野菜の串焼きがラインナップされております。
また、ここで一つ疑問に感じたのが、上記した串焼き全品には、値段の記載が無いのです。
高級感溢れる店内外の造りと言い、女性を意識したかのようなメニュー構成。
加えて、同伴等で訪れるお客さんへの過ごしやすさを考慮したかのような、カウンターの造りといい、まさか串焼きも・・・時価?
などといった妄想が膨らみ始めるも、あらためてメニューに目を向けると、
お値段明瞭な、コースでの注文が可能となっており、ひとまず安心。
ただ、こちらのコースについても、
・お任せコース1(焼き鳥5本&焼き野菜3本) ・・・ 2000円
・お任せコース2(お腹いっぱいになるまで) ・・・ 記載なし
といった内訳になり、一般的な焼鳥店よりも野菜に対するウエイトが高く、且つ内装が示すとおり相応の価格設定がなされている様です。
この状況下で、お任せコース2を頼むには、まだまだ分相応に感じるので、ひとまずはお任せ1(串8本で2000円)をオーダー。
加えて、一品物のメニューの方に目を向けると、
扱っている鶏の鮮度の良さが伝わるメニューが豊富となっているので、これらの中から
・鶏わさ
・白レバー
の2品を注文。
合わせて、唐揚げとアローカナ(青い卵)の出汁巻き卵もオーダーしてみます。
なお、こちらのお店のアルコールメニューについては、日本酒から焼酎、ワインからシャンパンまで取り揃えが豊富。
お値段の振り幅も広く、焼酎については森伊蔵(グラスで2500円)から、中々(グラスで650円)といった価格相場となっております。
なお、ワイン&シャンパンについては・・・まあ言うまでも無い、そんなお値段ですね(笑)
前述した一品物メニュー以外に、
ご飯モノを始めとした、〆メニューも。
最近の食欲から察するに、同メニューまで辿り着けるかどうか・・・まあ、様子見ながら注文してみます。
価格記載のない串焼きに躊躇しつつも、お任せをオーダーしてみることに
という訳で、串焼き&おつまみのオーダーを終え、宴がスタート。
まずはお通しとして、香の物と大根おろしが登場。
お箸と同時に、焼き鳥用のフォークチキナー(串から外す道具)も提供されるなど、ここが栄町であることを忘れさせる高級感が漂い始めます。
そんな場違いムードに包まれつつ、ここより串焼きがスタート。
まず1品目には、「さび」が登場。
中はレアに火入れされた柔らかササミに、スッと引く強い辛味を与える本わさびの組み合わせ。
定番ではありますが、やっぱわさびが違うと、それだけで高級感溢れます。
続いて2品目には、
かしわ(もも肉と胸肉を交互に刺した串)と、鶏わさが。
通常、もものみ、むねのみとなる所を、交互に味わうことで食感の違いというコントラストが面白い一品。
また、ここで初めて、鶏としのタレが出てきた訳ですが、こちらは甘めで食べやすくも、濃さを感じずキリッとした味わい。
他の部位と使い分けされているのか分りませんが、むね&ももについては、濃厚すぎず程良い甘さのタレとなります。
続いて、早くも絶品の一品が登場。
私が思わず、ドラクエの主人公にも名付けてしまう程の大好物、白レバーです。
牛&豚のレバーが生食NGとなった今、レアとは言え、生に近い食感で味わえる鶏レバーは稀少な栄養源。
外見にはしっかり火が入っているものの、中は柔らかく、レバー特有の旨味のみを残し、臭みは皆無。
塩とごま油による、シンプルな味わいだからこそ、レバーそのものの品質の良さと旨味が存分に感じられます。
前述した白レバー同様、絶品の栄冠に輝いたのが、
こちらの血肝(串焼きのレバー)ですね。
先ほどの半生レバーとは異なり、中までしっかり火が通されているものの、パサつくことなくシットリとした旨味が広がります。
また、先ほどのかしわと同様のタレが使われている様ですが、こちらにはタレが多めに使用されている様で、焼いたレバーの甘みを一層高める効果をもたらしていました。
そしてもう一品の絶品メニューとなるのが、
こちら、アローカナの卵焼となります。
焼鳥店の絶品メニューに卵焼・・・?と思う無かれ、とにかく秀逸な甘さ溢れる卵焼きで。
この甘さの源が、アローカナという卵からくるものなのか、果てまた出汁なのか、その源泉には気付けなかったものの、とにかく溢れんばかりの旨味が詰まった一品。
大根おろしを合わせ、サッパリ頂くのが勿体ない程、箸で手にした瞬間に溢れる旨味すら、一滴残らず口にしたい美味さを誇っておりました。
その後も、串焼きをたらふく頂いたのですが、とにかく前述した3品の絶品ぶりが秀逸すぎ。
お陰で、前半程の感動には及ばなかったものの、
焼鳥店には数多く通っているものの、初めてお目に掛かった「ソリレス」という部位。
ももの付け根のくぼみとのことで、弾力ある食感ながら、脂も詰まっており、良い意味で肉らしい旨味と歯ごたえが感じられます。
続いて、3品提供された野菜串の中で、もっとも輝きを放っていたのが、
こちらの蓮根となります。
蓮根の串焼き自体、珍しいのですが、シャキッとした食感に、噛む度溢れるみずみずしさがタレと絡み、面白い味わいを作っています。
また、注文の流れを読んでか、後半になって登場した
こちらの、唐揚げもなかなかよそでは味わえない一品でした。
(写真がブレているのはご愛敬・・・ということでw)
居酒屋の定番メニューである唐揚げですが、それも高級焼鳥店の手に掛かれば、同じ品とは到底思えない仕上がりに。
使用している肉の歯ごたえ、滴る脂の美味さも当然ながら、とにかく衣と下味が、他店の唐揚げとは別物なのです。
「唐揚げ」を呼称しているので、衣に使われているのは小麦粉なのでしょうが、サクッとした食感に加え甘みも感じ、それでいて油の重さは無し。
どんな割合で衣を作り上げているのか不思議にも思いますが、ちょっとやそっとでは説明の付かない、味わい深い唐揚げとなりました。
その後も串焼きをたらふく頂き、
追加で注文した合鴨はアッサリしていながら、品の良い脂が特徴的。
鶏肉とは違う特有の筋肉質な食感が味わえ、噛みしめる程に旨味が増幅する一品でした。
兎にも角にも、どの品も非の打ち所無いさすがの串焼きばかり。
中でも、前述したレバー類はひとしおの美味さを誇っており、生食メニューの多さが示す鮮度の良さ通り、クセを感じずに旨味のみを堪能出来る品々でした。
ただ・・・その美味さはもちろん、店内外に溢れる高級感が示すとおり、お値段も焼鳥店としてはなかなかの具合に(笑)
※ アルコールも含め、ですが、2名で18000円となりました
普段使いするには、まだまだ所得の増加が必要となる焼鳥店ではありましたが、
・デート
・同伴
・アフター(深夜2時まで営業しているそうです)
などなど、多目的に利用が出来る、千葉では珍しい、高級感溢れる焼き鳥店を堪能させて貰いました。
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鳥とし
■ とりとし
■ 住所:千葉県千葉市中央区栄町38-1
■ 営業時間:17時~26時
■ 定休日:日曜日