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千葉、富士見町で頂くモーニングプレート 昭和感漂う老舗喫茶「ヨーロピアン」のハムエッグライス

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週末土曜日のこと

朝一番で子供を千葉駅まで送り届け、私はというと・・・

 

小雨がぱらつく千葉、富士見町を1人徘徊

その目的は、もちろん朝ごはんとなります。

 

千葉駅周辺で食べられる朝ごはんと言えば、ペリエ駅ナカなど正に駅前界隈が有力候補となるのですが、そのどれもが「朝ごはん」と称しながらパン食ばかり

パンが悪いとまでは言いませんが、たまに食べる朝ごはんであればこそ、白米を食べたくなるのが日本人の常

せっかくならば白米にありつける朝ごはんは無いものか、と、まだ見ぬ可能性を探し拾い出すべく、ナンパ通りを徘徊していると・・・

私の視界に飛び込んできたのは、珈琲専科ヨーロピアン

現在ではナンパ通りと呼ばれるこの通りが、魚屋さんや花屋さんなど建ち並ぶ商店街であった時代を、今に残している唯一のお店

正に、昭和の千葉富士見町を知る、今では唯一の生き字引とも言える老舗喫茶店です

 

しかし、こちらのお店はあくまで喫茶店

モーニングメニューはあるでしょうが、その中にご飯があるとは思えず、素通りしようとすると・・・

・・・あるやないか!!

富士見町のナンパ通り、昭和レトロ感が漂う喫茶店「ヨーロピアン」のモーニング

ヨーロピアンの前を通りかかった時刻は、9時ちょうど

お店の方も、このタイミングで開店となったようで、お店の方がメニューを表に出し始めたタイミングに相対するものとなりました。

こちらのメニューに目を通して見ると、左側は喫茶店らしいサンドイッチやトーストのメニュー

対する右側には、ハンバーグにチキンソテー、そしてハムエッグを発見

しかも、上記3品はご飯が付いたライスセットで注文可能となっています。

 

念のため、お店の方に

「このメニュー(ご飯メニュー)って、今の時間でも食べられます?」

と確認した所、『大丈夫ですよ~』とのこと。

という訳で、約20年ぶりとなる富士見町の喫茶店、ヨーロピアンにて朝ごはんを頂くものとなりました。

 

店内に入り、目の前には・・

なぜか傘立て(笑)

まあ確かに、この位置に傘立てがあれば、帰り際に傘を忘れる心配は薄いかも知れないですが・・・

でも、本当にそこしか置く場所無かったのでしょうかね

 

あまりにも唐突な傘立てのお出迎えに気を取られましたが、ここヨーロピアンはその外観通り

昭和のレトロ感を店内の至る所に残した、千葉でも数少なくなってきた、昭和の残り香を感じる喫茶店となります。

今やどこかしこのコーヒーショップもカフェも、禁煙もしくは分煙を進める中、ここヨーロピアンは

「喫茶の喫は、喫煙の喫」とでも言わんばかりに、未だ全面喫煙OK

長きに渡り、行き交う人々がタバコをくゆらせてきた、その歴史と年季を店内の至る所から感じます。

 

私とヨーロピアンの歴史は長く、思い起こせば30数年前の幼少期から

買い物がてら親に連れられて来られた時代から始まり、社会人1年生として富士見町界隈で仕事をしていた頃も、頻繁に出入りしていたお店でもあります。

今でこそ、カフェがあちこちに増えた富士見町ですが、当時のナンパ通りにはドトールと、ここヨーロピアンのみ

仕事の打ち合わせやら、面接やらで頻繁に利用していましたが、それも気付けば20年近く前の話

 

その後、外資系のコーヒーショップやカフェが増え出し、また私の職場も変わり、転々とすること20年が経過

超絶久々に訪問したヨーロピアンですが、その外観はもちろん、内装に至るまで20年前どころか30数年前と比べても変化が無く、ここ富士見町に於いてこの店だけが、時間の経過を拒んでいる様な錯覚を感じさせます。

 

もちろん、時間が止まっているのは内観だけで無く、

   

こちらのメニューも20年近く変化が無い様子を伺わせます・・・

が、お値段の方はしっかり、時間が進んでいるようです(笑)

 

また、あらためて確認した所、ここヨーロピアンには

「モーニングセット」の様な概念は無いらしく、オープンから全メニューを提供しているとの事

 

なので、私にとっては「モーニングセット」に写ったこちらのメニューも、

開店直後の9時から提供される、レギュラーメニューになるとのことです

とは言え、その内容は喫茶店らしい軽食でありながらも、朝ごはんにこそ適しているものばかり

 

確かにモーニングメニューとして頂くには、

・ハンバーグライス 1000円

・チキンソテーライス 1050円

・ハムエッグライス 1000円

と、全品ドリンク付きではあるものの、モーニングの価格帯としてはお高めにも感じます。

(そもそも、ハンバーグとハムエッグが同じ値段てw)

 

が、ここヨーロピアンは、千葉でも数限りある、モーニング(正確には、モーニングの時間帯)に「白米」を頂く事が出来るお店

サンドイッチ類も気になるものの、それであっては他店で頂くのと同じ事となるので、ここは値段の高さには目をつぶり、

「ハムエッグライス」をオーダーするものとなりました。

千葉でも稀少な、白米の朝ごはんを頂くべく、ハムエッグライスをオーダーしてみた

朝ごはんから1000円と奮発した、この日のモーニング

まあこれも、土曜日という週末ならではの楽しみ方だと思えば、悪いもんじゃありません

 

ナンパ通りに面した窓際席に腰掛け、行き交う人々を眺めながら

まずはアイスコーヒーを頂こうとすると・・・

窓際の席、異常に狭い(苦笑)

 

店内に2席設けられている、通りに面した席はどちらも2人掛けながら、昭和どころか江戸時代の平均身長に合わせて設計された机なのか、とにかく席が小さい

ストローを取るべく、右手を動かせば即、壁にぶつかる始末・・・

せっかく朝から優雅な時間を過ごそうと思うも、壁との間に余裕が無い閉塞感が、早くも私から優雅な一時を奪い去ってしまいました

 

席の狭さばかりは、どうにもやりくりしようがなく、諦め掛けた所に

本日の朝ごはんとなる「ハムエッグライス」の登場となりました。

大ぶりで厚みのあるハム、そしてバターが香る目玉焼き

 

その上には、ブラックペッパーと

・・・なんだろう、これは?

ステーキソースの様なものがたっぷりと掛けられております。

 

まずはコールスローサラダより一口

うん・・・普通w

冷蔵庫から取り出された様なので、作り置きとなるのでしょうが、まあまあ冷たく、知覚が過敏となった奥歯に刺激を与えてくれます

 

続いてハムですが、なかなかの大ぶりとなるので、こちらはナイフ&フォークでカットし一口

んー良いなあ、この懐かしさ

朝ごはんの定番であるハムエッグではあるものの、そこにあるのは家庭止まりの味では無く、余所行き仕様

バターで焼かれたコクと、ちょっと粗めのブラックペッパーが香り、ご飯を進めてくれます

 

続いて、謎のソースを纏った目玉焼き

黄身を割りながら、白身をカットし、ソースにからめながら一口

・・・なんだろう、このソース

ステーキソースの様でもありながら、見かけ程の濃さは無し

 

例えるなら・・・あ。

和風ハンバーグのソースに近い味わいですね

むしろこのソース、ハンバーグとも併用しているのかも

 

ハムエッグと言えば、醤油かソース、もしくは塩

の3択が私の中での選択肢でしたが、ここヨーロピアンではまさかの4択目が登場

このソースが、絶妙に旨いか・・・といえば、そんな訳でも無い上に

ハムエッグとの相性が良いか・・・と聞かれれば、そんな事もありません(笑)

 

ですが、ハンバーグライスを1000円で提供している手前、ハムエッグライスを同額で提供するにはどうすれば見栄えが変わるか

その価格設定と真摯に向き合った結果、生まれた答えがこの仕上がりなのでしょう

(値段を下げる、という選択肢は無かったのかとw)

 

いずれも、突出して美味い料理でも無ければ、厳選された素材を使用している様子も無し

でも、ここヨーロピアンは、それで構わないのではないでしょうか

 

このお店に求められるのは、味でもインスタ映えするオシャレさでも無く、

昭和を思い返しつつ、せわしない時の流れから一時の休息を得る、そんな居心地の良さこそが魅力なのでしょう

(席が狭くて窮屈なのも、小柄な人にとっては問題無い訳だし)

 

ただ「朝ごはん」だけを目的とするのなら、この近隣にだって

・吉野家

・松屋

・日高屋

・ファーストキッチン

などなど、選択肢はいくつも存在します

 

しかし、これらチェーン店には無い、お店の持つ歴史と人情

それを感じる事が出来るのは、個人が経営する喫茶店だからこそ

そのお店でしか味わえない、人情に対して、ハムエッグとハンバーグが同額とか、セセコマシイ話を求める方が野暮なもんですね。

 

ただ、次回の朝ごはんに訪問するのであれば

私は迷わず、ハンバーグかチキンソテーを選ぶと思います(笑)

 

ちなみに、こちらの営業開始時間ですが、公式では9:00としているものの、あくまで目標とのこと(笑)

たまたま通り過ぎたそのタイミングで、お店が開いていたらラッキー、くらいのイメージで利用頂けると宜しい模様です。

 

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珈琲専科 ヨーロピアン

■こーひーせんか よーろぴあん

■ 住所:千葉県千葉市中央区富士見2-14-7

■ 営業時間:9:00(目標とのことw)~21:30

■ 定休日:月曜日

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