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房総名物「黄金アジ」に行列殺到! 富津のさすけ食堂 「さすけ定食」が絶品過ぎた

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金田海岸での潮干狩りを経由し、ホテル三日月での一泊を終え、一路千葉へ・・・

そのまま帰るには、さすがに時間が早い上、せっかく房総を南下したのだからこそ立ち寄りたい、以前より気になっていたお店へと向かうべく更に南下。

 

袖ヶ浦インターから木更津JCTを経て、館山道を南下すること30分、富津金谷インターで高速を下車し、国道沿いに車を走らせること更に5分。

せっかく房総を南下したのであれば、ぜひ食べておきたいお店ながら、これまで幾度も臨時休業に阻まれ、一度として入店叶わなかったお店。

 

それがこちら、

『黄金アジ』を看板に掲げる、富津の大人気店、さすけ食堂となります。

富津金谷インターから車で5分 黄金アジに訪問者殺到、さすけ食堂

過去にも2度訪問経験のある、さすけ食堂。

しかし、その2回共に定休日&臨時定休を引き当ててしまい、これまで一度として訪問達成ならなかった、私にとっては幻のお店でもあります。

 

そこまでして、このさすけ食堂に幾度と足を運んできた理由ですが、

ここ房総の名物にして、幻とも言われる「黄金アジ」(一般的には黄アジと呼びます)を、豪快なアジフライやお刺身にて、安価に頂く事が出来るのです。

 

黄金アジという名前ばかりがメディア等に取り上げられますが、その実態は実はマアジの一種。

マアジにも様々な生態があり、一般に流通するマアジは「黒アジ」と呼ばれ、外海を泳ぐ回遊魚になります。

対し、さすけ食堂で提供されている黄金アジは、外海を回遊せず、プランクトン等が豊富な海底の岩礁など(根と呼ばれます)に定住するタイプのアジでして。

回遊しないアジは「根付きのアジ」とも呼ばれるのですが、1箇所に留まり成長するため、魚体が大きく育ちやすく、回遊魚とは比べものにならないうま味を蓄えるのです。

また、回遊するアジの魚体が黒くなるのに対し、根付きのアジは魚体にたっぷり脂を蓄え、その脂が魚体に透けて見え、黄色みを帯びていることから黄金アジや黄アジと呼ばれる様になったのです。

 

根付きである黄金アジは、前述した通り栄養豊富な海でしか揚がらず、その漁場の1つとなるのが、ここ富津を含む内房エリア。

当然、黒アジに比べ漁獲高も少ないことから、幻のアジと呼ばれ、一般には流通しない稀少な魚となるのですが、そんなアジを刺身はもちろん

豪快なアジフライにして頂く事が出来るのも、ここさすけ食堂ならではの楽しみ方。

 

鮮度良く脂の乗ったアジをフライにしてしまうのは勿体なくも感じますが、そもそもの魚体が大きいのが黄金アジの特徴でして。

魚体が大きく、ふっくらしたアジをフライにするからこそ、黒アジをフライにしたのでは味わう事ができない、唯一無二のアジフライが生まれるのだとか。

 

また、さすけ食堂の名物は黄金アジだけで無く

 

同じく地元の名産である「カジメ(海藻の一種)」を麺に練り込んだ、カジメらーめんなども。

 

その他にも、

 

黄金アジを様々な調理法で頂ける定食があり、更にはカジメのざるラーメンなどなど。

メインの食材はアジ&カジメに特化されているものの、それぞれの素材を使った、様々なバリエーションが提供されております。

「迷ったらコレ」の定番、さすけ定食に、カジメラーメンも合わせて食べてみた

そんな、幻のアジこと「黄金アジ」を存分に味わえる、さすけ食堂ですが、当然連日行列の出来る人気店となっております。

が、しかし!!

私が訪れたこの日は、GWを明けたばかりの平日、月曜日(しかも、雨)。

東京ディズニーリゾートですら、1年で最も空いていると言われるGW明け1発目の平日となる為、さすがに行列の程も・・・?

 

お店に着いたのは開店から1時間が経過した11時過ぎ。

予想通り待ち客は1組のみで、店内は既に満席ながらも、10分程の待ち時間で入店することが出来ました。

店先にある外待ち用のメニューを見ながら、入店前に注文を。

 

この日は家族での訪問となったため、気になるメニューを全て食べ尽くすべく

・さすけ定食(アジフライ3個✕アジの刺身✕その他お刺身)

・カジメらーめん&半フライセット(ラーメン&アジフライ3個)

をオーダーする事にしました。

 

子供連れで訪問していることを察した、ホール担当の方に気を遣って頂き、店内奥の座敷席へ。

良く見るとこちらのお店、厨房・ホール含め、全て女性のみで運営している様です。

 

厨房に入り、刺身を捌く&フライを揚げているお母さん・・・うん、お母さんとしておきましょう。

お母さん達は皆、手際よく注文を捌いており、忙しいにも関わらず、ちょっとした一言ふた言を差し込んでくれるなど、アットホームな雰囲気満載。

入店前に注文を取りに来た女性(この方のみお若い)も、丁寧ですこぶる感じよく、お客さんが入れ替わり立ち替わり入店する忙しい店内を、しっかり切り盛りされています。

 

そんな完璧すぎるオペレーションを眺めつつ、入店から10分程で、まずはさすけ定食が到着。

アジフライにお刺身までがタップリいただけ、お値段1500円となります。

 

まずこちらのお刺身ですが、

メインとなる黄金アジ、その他2品は日替わりとなる模様で、この日は

・カンパチ

・太刀魚

がセットとなります。

 

食べる前から、もう分りますよね。

こんな煌びやかに脂が乗ってる刺身が、美味しくない訳が無い。

まずはアジから一口運んでみると・・・

 

・・・溶ける。

脂が溶けて、溶けて、溶けまくる。

それでいながら、身にはしっかりした歯ごたえがあり、噛みしめる度に、また溶ける。

普段口にするアジとは、サイズからして違うものの(黄金アジは普通のアジの1.5倍~2倍のサイズなのです)、サイズだけで無く食感、脂の乗りと、全てが別次元。

良質な青魚の脂だけに、いくら食べても飽きること無く、エンドレスに食べ続けられてしまいそうです。

 

また、アジだけに目が行きがちですが、カンパチや太刀魚も、普段口にするものとは別格。

アジ程、強烈な脂の乗りでは無いものの、上品な口溶け、歯ごたえの良さ、噛みしめる度に溢れる旨味と、どれを取ってもアジに負けず劣らず高水準。

築地あたりで食べたら、このお刺身ひと皿でも1500円はしそうな高級魚なのに、これにご飯&味噌汁、果てはアジフライまで付いてくるお値打ち感は、さすが漁師町といったところでしょう。

 

続いて、もう一つのメインとなるのが、

こちらのアジフライ、ですね。

先ほどの刺身については、見るからに分る脂の乗り具合で、その素晴らしさが伝わるものの、やはりフライになってしまうと、画ヂカラはさすがに半減。

 

しかし、よーく考えて下さい。

これ、アジフライとしては、相当な大きさなんです。

鯖や鮭で無く、アジの切り身のフライなのに、このサイズって早々お目に掛かるものじゃありません。

このサイズ感が出せるのも、外海に飛び出ること無く、岩場に引きこもり美味しいプランクトンを食べて丸々と成長した、黄金アジだからこそですね。

 

では早速、アジフライを一口。

 

・・・ふわっふわ。

なんだ、この食感は?

真綿のようにフワッフワしているのに、噛みしめる度に旨味を蓄えた脂が滴ってくるんです。

普通の魚は、火を通してしまうと、どうしても身が固くなるというのに、このアジフライには身の固さなんて皆無。

衣がかろうじて身をつなぎ止めている・・・かの様に、フワフワした柔らかい食感ながら、噛みしめる度にジュースのような脂の旨味が溢れてきます。

 

お好みで醤油を、とのことでしたが、この脂の美味さを前にしたら、調味料なんて野暮な味付け、まず不要ですね。

大自然が育む素材の美味さ、それを一片たりとも欠かすことなく、最大限に引き出した調理法、正に引き算の美学と呼べるアジの数々。

 

そして、もう一品忘れてはならないのが、

こちらの、カジメラーメンとなります。

 

こちらの品が配膳される前より、テーブル上に置かれ、気になっていたのが、

この、おろしにんにく。

アジのフライや刺身がメインのお店に於いて、おろしにんにくなど、いつのタイミングで使うのか・・・?

 

と思いきや、カジメラーメンが配膳されるや否や、おろしにんにくに手を伸ばしたお母さんから

「ラーメンのスープには、こちらのにんにくを入れてね」とのこと。

見るからにアッサリ、スッキリした塩仕立てのスープに、ジャンクの王様とも呼ぶべき、おろしにんにくを合わせてくるとは。

やはり、さすけ食堂のお母さん達、只者じゃありませんね(笑)

 

とはいえ、まずはデフォの状態から味わうべく、スープを一口。

塩ベースでアッサリしたスープ、野菜と魚介出汁?も感じられます。

また、ラーメンに乗った三枚肉、

こちらはチャーシューでは無いため、この豚からも出汁を取っているのかも知れません。

これもまた、柔らかくホロホロの火加減で、味付け自体はシンプルなれど、このスープにふさわしい上品な仕上がりです。

 

二日酔いの朝に頂けば、スッキリ残ったお酒が体から抜けていく、そんな優しさ溢れるスープ。

ですが、ラーメンのそれとは、明らかに違う粘度もまた特徴の1つでしょう。

その粘度を与えている主犯となるのが、

こちらの、カジメを練り込んだ麺に他なりません。

一時流行ったタピオカ麺よりも、更にコシが強いモッチモチぶり。

そこに加えて、カジメの持つネットリした食感も合わさっているので、麺を啜っているのにもずくを食べているような錯覚に陥ります。

 

ここでお勧めされた、おろしにんにくを投下。

しっかり全体に馴染ませ、再度スープを頂くと・・・あ、力強さが加わった。

先ほどまでの優しいスープもアリなんですが、にんにくが加わることで、どこかホッとする、普段慣れ親しんだラーメンに一層近づきます。

アッサリスープの邪魔になりそうに思ったにんにくですが、こちらが入ることにより、スープの持つ甘さや塩だれの美味さが引き立ったように感じます。

アジフライや刺身らに比べると、衝撃こそ少なかったものの、体に染み入る優しさを感じる、丁寧に作られたラーメン、といった印象ですね。

 

フライに刺身、カジメラーメンと、一通りの魅力を満喫するに至った、さすけ食堂。

噂に違わぬ、絶品過ぎる黄金アジを、十二分に堪能させて頂きました。

なお、私が入店した時点(11:00)では、外待ち1組のみで混雑は無かったものの、退店のタイミングには、GW明けの平日であるにも関わらず10数名の外待ちがおりました。

週末ともなると、1時間待ちもザラとなるそうですので、時間には余裕を持ち、訪問されることをお勧めします。

 

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さすけ食堂

■ さすけしょくどう

■ 住所:千葉県富津市金谷2193-5

■ 営業時間:10:00~18:00

■ 定休日:火曜・水曜・木曜 土日臨時休業希にあり

 

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