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水道橋の百名店、かつ吉 歴代最高の美味さを更新した特上ロースカツ定食

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4月に入り、プロ野球が各所で開催され始めた、ある日。

読売ジャイアンツVS横浜DeNAベイスターズの第1回戦が開催される東京ドーム・・・

ではなく、そのお隣にある東京ドームシティーで開催されている「しまじろうと まほうのゆうえんち」へ連れて行けという子供にせがまれ、同イベントへ。

 

1時間程でイベントを遊び終わり、ひとまずランチにしようと一旦、ドムシティー外へ出て、この日向かったのがこちら

ドームシティより、国道を渡った反対側の通りにお店を構える「かつ吉 水道橋店」。

以前より気になっていたものの、機会なく訪問できなかった、こちらの豚カツ店にてランチを頂くことに。

食べログ百名店に名を刻む、創業50年を越す名店 かつ吉 水道橋店で念願のランチ

年に何度も足を運んでいる東京ドームですが、その目的が野球観戦である為、なかなかタイミングが合わず訪問できずにいた、かつ吉 水道橋店。

こちらのお店は、都心にある大賀手店ながら、食べログの百名店に名を連ねる豚カツの人気店となります。

 

長らく気に留めていたお店ですが、日中から水道橋に足を運ぶ機会など無く、おざなりになっていたものの、しまじろうのお陰でようやく初訪問を達成。

ランチの開店時刻に合わせてお店の階段を降りると、すでに4組程がウエイティング状態。

どうやら、開店直後過ぎたようで、ホールスタッフの手が回っておらず、お客さんの案内が遅れていただけの様です。

 

一瞬焦ったものの、即案内して貰える様子に胸をなで下ろし、待つこと5分、客席へ。

まずメニューですが、本日の日替わりが3品。

卵の美味しそうな海老かつ丼、立派なお肉に食べ応えを感じる豚生姜焼き。

そして、とんかつ屋では聞き馴染みの無い「豚てごねかつ」なる品・・・要は、メンチのことですね(笑)

 

どれも美味しそうではあるものの、上記日替わりを食せるのは、いつでもかつ吉に通える、近隣住人のみ。

満を持して江戸川を渡り、赴いてきた私にとって、看板メニュー以外の日替わりランチなど、別の意味で贅沢すぎてしまい手が出せません。

 

という訳で、グランドメニューの方に目を向けると、

来た来た来た!!

ドッカーーーーン!!と構える、豪華絢爛な豚カツたち。

それと対をなしてページを占拠するのは、和牛ハンバーグにステーキなどなど。

 

とにかく、どの肉も良い肉にしか見えてこないグランドメニュー。

目移りするのは仕方ないにせよ、せっかくかつ吉を訪れた以上、万が一今日、命を落とす事があれば、

「あの肉は良い肉だ・・・」と、辞世の句を残し、未練なく命を絶つためにも、やはり豚カツ(しかも特上!)を外す事は出来そうにありません。

 

また、上記した定食メニュー以外の一品物も取り揃えが多く、

高級な居酒屋でも、あまり見かけることの無い「鴨の叩き」や「豚の煮こごり」といった、肉料理に始まり、

 

大人数で訪問した際には、ビール片手に摘まみたくなるような「揚げ物の大皿盛り」なども取りそろっております。

どれも一度は食してみたい品々ですが、今日の所はランチ。

お酒のアテは後日、ジャイアンツ戦をデイゲームで観戦した際の楽しみに残しておき、銘柄豚の特上ロース定食を頂こうと思います。

接客は三流ながら味は「超」一流! かつ吉の贅沢な特上ロースカツ定食

見慣れない肉料理の数々に、早くも心揺さぶられるかつ吉。

落ち着いて店内を見渡してみると

意味は分らないものの、なにやら威圧的な文字が…

50年を越える歴史ある名店だけに、旧読みで「天下第一関」と読むのか、はてまた現代らしく「関一第下天」と、関東一高を現わす何かなのか。。。

とりあえず、意味が分らないという事だけは認識したところで、テーブルの方へ目を向け直してみます。

 

案内されたテーブル上には、すでに小鉢が用意。

大根の漬物、キムチ、大根の葉と3種ありますが、どれも上品な味わいばかり。

特に大根は、これのみでご飯をお替わりしたくなる程、小鉢ながらも別格な味わいを放っている一品となります。

 

続いて、一足先にソース類をチェックしてみると、

濃い口に思われるソース、そして和風な香りを漂わせるソースと2種類が常備。

が、ここでアクシデントが発生。

開店口開けに入店したテーブルでありながら、和風ソースの中にキャベツらしき何かが。

 

ちょっと気になり、店員さんを呼ぶも・・・来ない。

何度も呼び、声を掛けること5分、ようやく立ち止まってくれた店員さんに

「ソースの中に、何か入ってるんですけど・・・」

 

と、声を掛けると

『・・ああ、キャベツですね』

 

・・・ん、それだけ?

空気が止まること数秒、フリーズしかけていた店員さんより

『・・換えますか?』

 

いやいやw

換えます?じゃなくて、お換えしますだろ、そこは。

 

なんでこっちが、店側の不手際に対し、行動を促す言葉を投げかけにゃならんのだ?

言われるまで行動手段が選べないとか、これがゆとりか??

 

何度呼んでも来ないだけか、やっとこ来たと思いきや、この醜態。

名店の名にあぐらを掻いたお店なのか、期待していたイメージを覆そうとする暗雲が立ち込めました。

 

一旦、高めていた期待値をリセットし、ふんどしを締め直したところに、キャベツと薬味が到着。

今回注文した豚カツの「特上」に限り、左から、ネギだれ、おろしポン酢、わさびと、上記3種の薬味がセットとなっております。

合わせて迎え入れたキャベツですが、かなりの細さにカットされており、ふわふわの食感。

良い意味でキャベツが軽く、豚カツの前菜にはもちろん、カツとソース、セットで頂いても、衣や肉の邪魔にならない軽さが特徴的です。

 

キャベツと時同じくして、一足先に子供用メニューとなる「お子様セット」が到着。

旗を掲げたオムライス、海老フライ、そしてハンバーグがワンプレートに収まっておりますが、どれも手抜き感無い手作りの様子。

特に、ハンバーグに関しては、豚カツに並ぶ看板メニューだけに、子供ながら目を丸くしてむしゃぶりつく程で、相当に美味しかった様です。

 

つい数分前に、お店としてはあるまじき接客を連発されたものの、やはりそこは名店でしょうか。

接客の減点を、料理で補いに来るとあらば、これは受けて立つしかありません。

 

そうこうする間に、いよいよ大御所の登場となりました。

本日のランチ、銘柄豚の特上ロース定食となります。

※ ご飯は白米、シソご飯からの選択が可能とのことで、後者をチョイス。

 

当然ながら、揚げたてなうで登場となった豚カツですが、衣の色が白っぽく、低温でじっくり揚げられている様です。

また、その恩恵は当然ながら肉にも溢れており、

豚肉の断面はご覧の通り、サーモンピンクと乳白色の併せ模様。

その表面にはキラキラとまばゆい脂が乱反射しており、芸術品のような美しさを誇っています。

 

では早速、きめ細やかな脂が輝く中頃のお肉から頂いてみましょう。

まずは薬味を使わず、そのまま一口

 

・・・溶ける。

 

ジューシーできめ細やかな脂には、甘みがタップリ。

その下ロース肉も、豚ながら歯が入らない柔らかさを誇りつつ、噛みしめる度にイノシン酸の旨味が溢れてきます。

 

とろけるように、なめらかできめ細かい脂、このまま頂いても当然旨いのですが、ここは3つある薬味からわさびをチョイス。

わさびをちょい載せして、脂部分を頂くと・・・

 

豚肉神が、ここ水道橋に降臨なされました。

 

低温で揚げられ、食感の良いパン粉に身を包んだ豚肉の神。

わさびをその傍らに備えることで、元より薄いしつこさが一層軽減され、まるでジュースのように脂が口内へ広がります。

もしこの味のガムが発売されたら、毎日噛み続けることを、ここに宣言します。

 

その後も、ネギ塩、おろしポン酢、二種のソースと、様々な薬味で豚カツを頂いてみましたが、結論から行くとわさびが最高。

きめ細やかに滴る脂を、わさびの上品な辛味と共に味わうことで、エンドレスに箸が進んでしまいます。

またロース部分の美味さを引き出すには、シンプルな塩も最適、と、いくつもの味わいを楽しめてしまい、満腹になるのを忘れる程。

 

一時は、最低な接客ぶりに意気消沈し掛けたものの、その減点をあろうことか、スッカリ忘れさせる程に美味すぎた豚カツ。

改めて、我が言葉ながら「美味いは正義」であることを知らしめられる名店めぐりとなりました。

この豚カツを毎日でも食べられるのなら・・・・東京ドームの年間シート、買ってしまいそうな予感がします(苦笑)

 

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かつ吉 水道橋店

■ かつきち すいどうばしてん

■ 住所:東京都文京区本郷1-4-1 全水道会館 B1F

■ 営業時間:[月~金]11:30~15:30 / 14:3017:00~22:30

[土・日・祝]11:30~22:00

■ 定休日:年末年始

 

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