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【福岡-番外編】西中州の元祖博多めんたい重 明太子を1本載せたご飯に行列殺到!

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今回の福岡旅行に際し、事前に情報を集めていた際、

「どうしても行っておきたい」としてピックアップしていたお店がありました。

 

かつて福岡には、人気を博していた料亭があり、そこの名物であったのが、料理長の作る明太子だったそうです。

とは言え料亭と言えば敷居が高く、誰にでも通えるお店ではないものの、明太子の美味しさを広げるべく産み出された「明太重」という、明太子を主役にした料理があったそうです。

 

しかし・・・、時は流れ料理長も引退。

かつて人気を博していた「明太重」も幻となりかけていたものの、その味に惚れ込んだ(らしい)誰かが、料理長の明太重を復活すべく立ち上げたお店、

それが『元祖博多めんたい重』というお店になります。

※ 上記の歴史については、同店HPの解説を適当に端折ったものとなります

 

お店が生まれたエピソ-ドはともかくとして、明太子は私史上最強のご飯のお供。

その明太子を、お供ではなく「主役」にまで祭り上げた「めんたい重」が頂けるお店があると知って以来、訪問を決めていたお店となります。

 

お弁当の販売も行っている事から、早朝より営業しているお店でもあるのですが、私が訪れた時刻は11:00。

2月の末、平日の11時だというのに、お店の前には20人を超す長蛇の列(笑)

 

これだけの行列を前にしたら、普段なら入店を諦めるものの、ここはいつでも足を伸ばせる千葉ではなく、はるばる遠征を果たしてきた福岡。

次にいつ来られるやも分らぬ土地だけに、この機会を諦めることが出来ず列の最後尾へ。

20名以上の列に並ぶこと・・まさかの20分で、念願だった「元祖博多めんたい重」への初訪問を果たすこととなりました。

行列に並ぶこと20分、念願だった「元祖博多めんたい重」へ初訪問!

福岡でも、行列の出来る人気店として話題になっている「元祖博多めんたい重」ですが、店内は2フロア合わせ100席以上あるとのこと。

結果、長蛇の列ではあるものの、お客さんの流れはスムーズで、想像よりも早く入店するものとなりました。

(ちなみに、ランチ帯でも予約可能だそうです)

 

店内へと案内され、まずは入り口でめんたい重に使用する「かけだれ」の辛さを選択するシステムとなっております。

辛さのランクは小旨辛、中旨辛、大旨辛の3段階となっているものの、辛さの想像が付かないことから、無難な中旨辛をセレクトすることに。

 

辛さの選択が終わる、ようやく席へ案内され、まずはメニューを。

ランチのメニューは基本、3パターンとなっており

・飯吸セット(めんたい重&めんたい吸)

・飯麺セット(めんたい重&めんたい煮込みつけ麺)

・飯麺吸セット(めんたい重&めんたい煮込みつけ麺&めんたい吸)

以上の3形式が提供されておりました。

 

これに加えて、お持ち帰り用の弁当(めんたい重)が販売されている他、

ディナー限定ながら、「めんたい煮込みもつ鍋」なども提供されています。

 

一番お安い「飯吸セット(めんたい重&めんたい吸)」でも、2380円となかなかなお値段。

ですが、今日は普段のランチではなく、特別な旅先でのランチ。

ここで1000円の価格差にブルってしまう様じゃ、男が廃るというもの。

 

という訳で、「元祖博多めんたい重」のランチ、その随を余すことなく頂ける

「飯麺吸セット(めんたい重&めんたい煮込みつけ麺&めんたい吸)」をオーダーしてみることにしました。

せっかくの福岡ランチ・・・ということで、奮発の「飯麺吸セット(3380円)」をオーダー

普段なら躊躇する価格ながら、「旅マジック」に煽られ注文為てしまった「飯麺吸セット(3380円)」。

 

注文を終え、最初に配膳されてきたのは、

まさかの割りスープ(笑)

「飯麺吸セット」の『麺』を担う、めんたい煮込みつけ麺のつけ汁を割る為のスープが、つけ麺本体よりも早々に登場となりました。

これほど早く割りスープを提供してくるという事は、つけ汁に相当の自信を持っていることの裏付け・・・きっとそうでしょう。

 

割りスープの説明を読みつつ、更に待つこと10分弱。

思いのほか早い時間にて、注文の品が登場となりました。

元祖博多めんたい重の随までを網羅できる一食、飯麺吸セット(めんたい重&めんたい煮込みつけ麺&めんたい吸)となります。

 

めんたい重につけ麺、更にはめんたい吸までが同時に提供されるとなると、どこから手を付けて良いものやら…

普通は、温かいものから手を付けていくべきなのでしょうが、当然ながらどれもが温かく、食べ進める順番を悩んでしまいます。

 

が、ここはやはり!!

お店の名前を背負う看板メニュー、めんたい重から頂いてみましょう。

 

一口大に切り分けられた明太子、そして同等のご飯を箸に乗せて一挙に口へ。

明太子自体の辛味は控えめながら、胡麻や昆布など、複数の出汁・素材からの旨味が広がっていきます。

これまでにも様々な明太子を食べてきてはいるものの、ここまで風味豊かで味の濃い明太子は初めてじゃないでしょうか。

 

ちなみに、単体では辛味を感じなかったこちらの明太子ですが、別添えになっている「かけだれ」にて辛味の調節が可能とのこと。

試しに小さじ程度のかけだれで頂いてみると・・おぉ、これはなかなか!!

かけだれ無しでも、明太子自体の旨味を強く感じましたが、タレをプラスすることで、一層の旨味をチャージ。

しかも、旨味に追随してくる辛味を併せ持つことで、ご飯を運ぶ手が進む進む。

ご飯に乗せられた海苔や大葉との相性も抜群で、確かにこの明太子であれば、ご飯のお供ではなく、主役となりうるおかずであるのも納得の一品です。

 

ご飯を勢いよく1/3ほど平らげた所で、今度はつけ麺の方へ。

先ほどまでの明太子とは異なり、こちらのつけ汁からは濃厚な旨味の香りがどっさり。

ベースが煮込んだ明太子ではあるものの、濃厚そうなつけ汁、海苔の上に盛られた魚粉や、トッピングに添えられたナルトの組み合わせに、どことなく六厘舎の面影を感じてしまうのは、関東人ならではでしょうか(笑)

 

そして、このつけ汁を頂く麺の方は、

ツヤツヤと光まぶしい中太麺。

つけ汁との絡みも良さそうで、食べる前から期待が高まる美しい組み合わせですね。

 

では早速、麺をつけ汁に浸し・・・

 

うっま!!

 

一口目にズバッと明太子の辛みが飛びかかってくるものの、その奥にはベジポタ系スープの様な優しい甘みが混在しています。

また、スープに多数投入されている明太子の一粒一粒が麺と絡んでくる為、噛みしめる度に麺と粒の食感が交互に味わえ、これが一つのアクセントとなっています。

つけ汁も濃厚ではあるものの、魚介出汁の上品な風味、更には細かく刻まれ、ともに煮込まれた野菜の甘みが染み出ており、これらを明太子の辛みがまとめ上げています。

 

ちなみに、魚粉に関しては最初から混ぜず、少しずつ溶かす食べ方がお勧めとのこと。

指示に従い、麺を半分程頂いた所で魚粉を混ぜ合わせていくと、確かに風味が一変。

先ほどまで、メインを張っていた明太子の強さが抑えられ、魚介風味が強く感じられます。

 

最終的に割りスープで頂くのなら、魚粉を溶かした状態の方が美味しそうですが・・・

この濃厚な明太スープであれば、個人的にはご飯をブッ込んでしまいたい欲望に駆られます(笑)

 

そして、もう一つ忘れていけないのが、

3品目を担う、「めんたい吸」になります。

名前から察するに「お吸い物」を想像していたのですが、そのビジュアルたるや、どちらかと言うと茶碗蒸しのようでもあります。

 

ひとまずスプーンを入れてみると、まさかの1発目に出てきたのは茶碗蒸し・・・の様に見えた豆腐に遭遇。

これを口に運んでみると・・・今度は鶏出汁の風味が広がります。

鶏出汁の奥からは、しっかりと明太子の濃厚な旨味、そして辛味もジワジワと顔を出してきました。

 

こちらに含まれている明太子は、生ではなく焼かれているのでしょうか?

先ほどまで食べてきたどれとも違う、食感風味を醸し出しており、豆腐や鶏出汁と絡むことにより、めんたい重ともつけ麺とも異なる、新たな味覚を作り出しています。

茶碗蒸しのようでありながら、玉子ではなく大豆の旨味、そこに絡むのは鶏出汁と明太子の旨味。

なんとも形容しがたい料理ではあるものの、ベクトルの異なる3種の明太子が味わえるだけで、十分過ぎる感動を頂きました。

 

ただ、一点だけ残念に感じたのが、つけ汁の温度です。

こちらの麺には、当然冷や盛りが提供されているのですが、その割につけ汁の温度が低く、かなり早い段階で冷めてしまうのです。

温かいウチはさほど気にならなかったものの、つけ汁が冷えると明太子の旨味が感じづらくなり、魚粉ばかりが勝ってしまうんですね。

このつけ汁を、最後までアツアツで頂ける工夫等があれば・・・と、頭によぎってしまいました。

 

とは言え、こちらはラーメン屋さんでもつけ麺専門店でも無く、明太子のお店なんですよね。

つけ麺という括りでカテゴライズするのではなく、明太子を主役に引き立てた料理、として味わうのなら格別なお店となりました。

 

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元祖博多めんたい重

■ がんそはかためんたいじゅう

■ 住所:福岡県福岡市中央区西中洲6-15

■ 営業時間:7:00~22:30

■ 定休日:無休

 

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